2025/07/25
皆さん、こんにちは!足立区六町の米倉整形外科クリニックです🌸
7月24日に平野1丁目アパートにて健康講座を開催いたしました!
当健康講座は足立区の高齢者孤立予防の取り組み「絆のあんしんネットワーク」の一環で、
平野1丁目アパート集会室におじゃまし、講義を行わせていただきました。
講師はクリニックでおなじみの看護師・骨粗鬆症リエゾンマネージャー 井上が行いました!
今回のテーマは、皆さんの健康寿命に大きく関わる「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」についてです🦴✨
骨粗鬆症ってどんな病気?
骨粗鬆症は、骨がスカスカになり、もろくなる病気です。自覚症状がないまま進行し、急に骨折してしまうことで初めて気づくことが多い、予防が非常に重要な病気です。
放置するとどうなるの?
骨粗鬆症を放置して骨折すると、認知症のリスクが増大するだけでなく、筋力低下、関節の動きが悪くなる、誤嚥性肺炎、意欲低下、認知症など、全身に影響を及ぼす「廃用症候群」に繋がる可能性があります。
骨粗鬆症の原因と予防策
主な原因は、加齢や女性ホルモン(エストロゲン)の低下、そして運動不足や栄養不足が挙げられます。エストロゲンは骨の形成を促し、破壊を抑える重要な役割を担っています。
講座では、この骨粗鬆症を予防するための具体的な方法についてお伝えしました。
1. 食事の工夫
• 積極的に摂りたい栄養素:
◦ カルシウム: 牛乳、ヨーグルト、小魚、小松菜など。
◦ ビタミンD: 魚、きのこ。また、15分程度の日光浴もビタミンDの生成を助けます。
◦ ビタミンK:納豆、ほうれん草、小松菜などの緑黄色野菜、海藻類など。油と一緒に摂ると吸収率が上がります。
• 注意したい食品・習慣:
◦ 塩分: 摂りすぎるとカルシウムの吸収を阻害し、尿からの排出を促します。
◦ リンを多く含む食品(加工品・レトルト食品・ジャンクフードなど): カルシウムの吸収を阻害します。
◦ カフェイン: カルシウム吸収を阻害しますが、1日2~3杯程度なら問題ありません。
◦ アルコール: 骨を作る細胞の働きを抑えます。
◦ 喫煙: 骨形成に関わるホルモンの働きを妨げます。
2. 適度な運動
• ウォーキング、椅子スクワット、転倒予防のバランス運動などがおすすめです。骨に十分な刺激を与え、骨密度の低下を防ぎましょう!
ご自身の骨の状態を知る「骨密度検査」
骨粗鬆症の診断や予防には、骨密度検査が非常に有効です。
当院で行っているDEXA法なら、機械の上に寝転ぶだけで約10分程度で検査が終了します。
検査でわかる「YAM値(Young Adult Mean)」は、20~44歳の健康な人の平均的な骨密度を100%としたときの、ご自身の骨密度の割合を示す指標です。
• 80%以上: 正常 💪
• 70~80%未満: 食事の見直し、適度な運動、転倒予防を心がけましょう。
• 70%未満: 骨粗鬆症の診断対象となり、薬剤を使った治療や年1回程度の定期的な検査が必要となります。
「気づかないうちに」進行する骨粗鬆症。
早めの予防と検査で、いつまでも元気で活動的な毎日を送りましょう🙆