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インソール療法(足底板療法)について
インソール療法(足底板療法)とは、靴の中に装着するインソール(足底板)を用いて、足の裏から身体全体のバランスを整え、痛みの軽減や動作の改善を目的とした治療法です。
足は身体を支える「土台」であり、立つ・歩く・走るといったすべての動作の基盤となっています。
そのため、足の機能や使い方に問題が生じると、足部だけでなく、膝・股関節・腰など全身に負担が広がり、さまざまな症状の原因となります。
インソール療法は、症状が現れている部位のみを治療するのではなく、「なぜその部位に負担がかかっているのか」という原因に着目し、足底から身体の動きを整える保存的治療の一つです。
インソール療法が用いられる主な主訴
インソール療法は、以下のような主訴で受診される患者さんに対して用いられることがあります。
足部の症状
- 歩くと足の裏が痛い
- かかとが痛く、特に朝の一歩目がつらい
- 長時間歩くと足が疲れやすい
- 足の特定の場所に痛みが集中する
- タコやウオノメができやすい
- 外反母趾や扁平足が気になる
- 靴を履くと足に違和感や痛みが出る
これらの症状は、足底圧の偏りや足のアーチ構造の崩れ、足部の不安定性が関与している場合が多く、インソールによる適切なサポートが有効となることがあります。
膝・股関節の症状
- 歩行時や立ち上がり時に膝が痛む
- 階段の上り下りで膝に負担を感じる
- 膝の内側や外側に痛みがある
- 脚のバランスや体重のかかり方が気になる
- 変形性膝関節症と診断されている
足部の傾きや着地時のクセは、膝や股関節への負担に大きく影響します。インソール療法は、足元から荷重バランスを整え、関節への負担軽減を目的として行われます。
腰・姿勢に関する症状
- 長時間立っていると腰が痛くなる
- 歩行時に腰や背中に違和感がある
- 姿勢が悪いと指摘された
- 左右どちらかに体重をかけて立っている感覚がある
足部のバランスの乱れは、骨盤や脊柱のアライメントにも影響を及ぼします。そのため、腰痛や姿勢の不安定さを訴える方に対し、補助的治療としてインソール療法が用いられることがあります。
歩行・日常生活に関する症状
- 歩き方が不安定でつまずきやすい
- 以前より長く歩けなくなった
- 外出後に痛みや疲労が強く残る
- 転倒が心配になってきた
特にご高齢の方では、歩行の安定性低下や転倒リスクの軽減を目的として、インソール療法が有効となる場合があります。
足の役割と症状が生じる背景
足の裏には、体重を支え、歩行時の衝撃を吸収し、姿勢を安定させる重要な役割があります。足のアーチ構造が正常に機能することで、身体への負担は分散されます。
しかし、加齢、筋力低下、歩き方の癖、合わない靴の使用などにより、足の機能が低下すると、特定の部位に負担が集中し、痛みや不調が生じます。
インソール療法は、このような足部機能の低下やバランスの乱れを補い、身体に無理のない動きを導く治療法です。
インソール療法の目的と期待される効果
インソール療法の目的は、単なるクッション性の向上ではなく、足部の機能を補正し、身体全体のバランスを整えることにあります。
- 足底圧を分散し、痛みの原因となる部位の負担を軽減
- 足のアーチを適切に支持し、安定した立位・歩行を促す
- 歩行時の衝撃を和らげ、疲労を軽減
- 膝や腰など上位関節への負担を抑える
これにより、症状の改善だけでなく、再発予防や日常生活動作の向上が期待されます。
インソール療法の流れ
まず医師による診察を行い、症状や生活状況を確認します。
足の状態や歩行を評価したうえで、インソール療法が適しているかを判断します。
必要に応じて足の形や動きを確認しながらインソールを作製します。
完成後は実際に装着して歩行を確認し、違和感や不具合があれば調整を行います。
使用後も症状の変化に応じて調整を行い、より効果的な治療につなげていきます。
まとめ
インソール療法は、足の痛みだけでなく、膝や腰の痛み、歩行の不安定さなど、さまざまな主訴に対して用いられる治療法です。
足元を整えることで、身体全体の動きが改善し、日常生活をより快適に過ごせる可能性があります。
足や歩行に関するお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療を行い、安心して歩き続けられるようサポートいたします。
