米倉整形外科クリニック

米倉整形外科クリニック|足立区 六町の整形外科・リハビリテーション科

〒121-0073 東京都足立区六町2-7-21 サンテシアビル2F
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診療案内

脊椎の主な病気

頚椎椎間板ヘルニア

30から50歳代に多く、加齢により椎間板が変性し後方へ突出します。しばしば誘因なく発症しますが、悪い姿勢での仕事やスポーツなどが誘因になることもあります。
首や肩甲部、上肢に痛みやしびれが放散します。またまれにハシが使いにくくなったり、ボタンがかけづらくなったり、足のもつれ、歩行障害や排尿障害が出ることもあります。
痛みが強い時期には首の安静保持を心掛け、頚椎カラー装具が有効です。また、消炎鎮痛薬の服用や、神経ブロックなどで痛みをやわらげます。痛みが少し軽くなれば牽引を行ったり、運動療法を行うこともあります。これらの方法で痛みがよくならない場合や上肢や下肢の筋力が低下したり、歩行障害、排尿障害が出れば手術が必要となります。

頚椎症性脊髄症

両方の手足がしびれたり、動きが悪くなったりします。ひどくなると排尿や排便に異常が出たり、ハシの使用やボタンかけが困難となったり、階段を降りるのがこわくなるなどの症状が出ます。これは首の骨(頚椎)の中を通る太い神経(脊髄)が障害されることによるものです。
よい姿勢を保ち、頚椎に対する負担をできるだけ減らすことが重要です。一般的には首を軽く前屈気味にするほうが神経への刺激が少なくなりますが、個人差がありますので医師と相談することが必要です。
治療は初期の場合、薬物療法(消炎鎮痛薬、ビタミンB12など)、装具療法、牽引療法(間欠牽引、持続牽引)、温熱療法などを行います。脊髄症が進行した場合には手術が必要となることもあります。
手術は狭くなった脊髄の通り道(脊柱管)を広げる椎弓形成術や神経を圧迫している椎間板・骨棘を取り除く前方固定術などがあります。症状に応じて適切な方法が選択されます。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板が加齢や重力の影響で変性して起こります。重量物の挙上や長時間の運転および悪い姿勢での動作や作業が原因となることもあります。喫煙は椎間板の変性を進行させるという報告もあります。
腰椎椎間板ヘルニアでは腰や殿部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなることもあります。痛みが強いと背骨が横に曲がり(疼痛性側弯)、動きにくくなり、重いものを持つと痛みが強くなることがあります。
痛みが強い時期には、安静に心がけ、コルセットや腰椎ベルトを装着します。また、消炎鎮痛薬を飲んだり神経ブロック(神経の周りに痛みや炎症を抑える薬を注射する)を行い痛みをやわらげます。腰を温めるのも良いでしょう。痛みが軽くなれば、牽引を行ったり運動療法を行うこともあります。これらの方法でよくならない場合や下肢の脱力、排尿障害がある時には手術が必要となることがあります。

腰部脊柱管狭窄症

加齢、労働などによる影響で、背骨や椎間関節から突出した骨や厚くなった靱帯などにより神経が圧迫されます。
この病気では長い距離を続けて歩くことができません。もっとも特徴的な症状は、歩行と休息をくりかえす間歇性跛行(かんけつせいはこう)です。腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、太ももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。しかし、少し前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減します。進行すると下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出が悪くなったり、逆に尿が漏れることもあります。
保存的治療としてはリハビリテーション、コルセット、神経ブロックや神経の血行を良くする薬で症状が改善することもあります。しかし、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術で神経の圧迫を取り除くことが必要となります。

腰椎変性すべり症

この病気では腰部脊柱管狭窄症と同じような症状がでます。短い距離なら歩けるのですが、立ったり歩いたりしているとお尻や太ももの部分が痛くなって歩けなくなります。少ししゃがんで休めば楽になってまた歩けます。歩ける距離は日によって異なることもあり、患者さんによっても異なります。腰痛は比較的少なく、全く腰痛がない患者さんもいます。
普段は腹筋を意識して使い、腰痛が出た時には腰を動かしてストレッチすることなどが一般的な腰痛予防になります。「すべり症」に関してもこれらのことはある程度有効です。薬や腰椎の牽引・温熱療法、硬膜外注射などを行っても症状が改善せず、歩行や立位の保持が制限されて日常生活に支障が出てくれば手術的治療が必要となります。手術は「ずれ」や「動き」の程度によって、神経の圧迫を取ることに加え、固定術を行うことがあります。

腰椎分離すべり症(腰椎分離症)

腰痛だけの場合と、殿部や太腿の痛みやしびれも出る場合があります。一般に痛みは腰を後ろにそらせた時に強くなります。腰痛は10歳代の頃から自覚し、青少年から高齢者まで幅広い年齢でみられます。
分離症があっても強い痛みや日常生活の障害が続くことは多くありません。腹筋・背筋を強化して、一般的な腰痛予防を心がけます。腰痛や神経根圧迫による殿部や下肢の痛みで日常生活や仕事に支障が生じれば、神経の圧迫除去に加えて固定術が行われます。

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、「骨強度の低下によって骨の脆弱性が亢進し、骨折リスクが増大した疾患」と定義されています。老化と密接な関係がある骨の老人性変化ですが、特に閉経期後の女性に多く見られ、男性でも70歳以降には増えてきます。
骨粗鬆症になると、足のつけ根や手首、腕のつけ根などに骨折が起こりやすくなります。特に足のつけ根の骨折が原因で、寝たきりになるケースが増えています。
原因は年齢による骨組織の老化に加えて、カルシウムの代謝や骨の新陳代謝を促すサイトカインという物質の過剰分泌を抑制するエストロゲンという女性ホルモンが分泌されなくなるため、骨の生成と骨からのカルシウム吸収のバランスがくずれて生じます。
骨粗鬆症は予防が大切で、運動と食事(栄養)がその基本です。

関節の主な病気と外傷

半月板損傷

スポーツなどのけがから生じる場合と、加齢により傷つきやすくなっている半月板に軽微な外力が加わって損傷する場合とがあります。
半月板は膝関節の「大腿骨と脛骨」の間にあるC型をした軟骨の板で、内側・外側それぞれがあり、クッションの役割を果たしています。これが損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。時には、膝に水がたまったり、急に膝が動かなくなるロッキングという状態になり、歩けなくなるほど痛くなります。
リハビリテーションや消炎鎮痛薬の内服など保存的治療で症状が改善する場合がありますが、改善しない場合には手術を行います。手術は切除術(損傷した部分を切り取る)と縫合術(損傷した部分を縫い合わせる)の2種類があり、通常は関節鏡を使って行います。

変形性股関節症

原因は、先天性股関節脱臼の後遺症、臼蓋形成不全、あるいは外傷が主なものです。はじめに関節軟骨がすり減り始め、最後には骨の変形をきたします。親戚、親兄弟に先天性股関節脱臼や股関節疾患の患者がいる場合には臼蓋形成不全の可能性があります。
主な症状は歩行時の脚のつけ根の痛みです。症状が進むと変形が生じ、股関節の動きも制限され、靴下履き、和式トイレが困難になります。
問診、股関節の誘発痛や可動域制限、X線(レントゲン)像などで診断します。必要に応じてCTやMRIなどの検査を行います。

変形性膝関節症

原因は関節軟骨の老化、外傷、肥満、遺伝などが考えられます。加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使いすぎによりすり減り、関節が変形します。
主な症状は膝の痛みと水がたまることです。症状が進むと、膝の動きは制限され、膝が完全に伸びなくなります。またO脚変形が生じます。
問診や診察、特に触診で膝関節内側の圧痛、動きの制限、腫れ、変形、関節の不安定性などを調べX線(レントゲン)撮影をして診断します。必要によりMRIなどの検査もします。炎症所見が強く、関節穿刺で関節液が濁っているときは偽痛風や関節リウマチ、化膿性膝関節炎などの合併を確認するために血液検査をすることもあります。

大腿骨頚部骨折 / 大腿骨転子部骨折

大腿骨は股関節からすぐのところ(大腿骨頚部)で曲がっています。人間はその曲がった大腿骨で体を支えていますが、曲がったところは転倒や転落の時に外力が集中し骨折しやすくなります。この骨折は骨粗鬆症で骨がもろくなった高齢者に多発します。
病態が大きく異なりますので、関節の中で折れる場合(大腿骨頚部骨折)とそれよりもう少し膝側の関節外で折れる場合(大腿骨転子部骨折)の2つに分けて考えます。
大腿骨頚部骨折は骨粗鬆症がある場合、ちょっと脚を捻ったぐらいでも発症します。高齢者が何日か前から脚の付け根を痛がっていたが、ある時急に立つことがあります。これは立てなくなった時に骨折部でずれが生じたたと考えられます。
また大腿骨頚部骨折では骨頭壊死といって、後日、血流障害により骨がつぶれてしまう合併症にも注意が必要です。
一方、大腿骨転子部骨折は明らかな転倒・転落で発生します。
大腿骨頚部骨折は血液循環が悪いため骨癒合が得られにくく、一方大腿骨転子部骨折は骨癒合が比較的得やすいので、手術方法が異なります。

その他の疾患

腱鞘炎

筋肉の動きを伝えて関節を動かす組織が腱を包む腱鞘は、腱の動きの方向を決定したり、腱の動きをスムーズにする働きをしていますが、この腱鞘が炎症を起こした状態を腱鞘炎といいます。
原因は、使いすぎによるものと、トゲが刺さるなどして細菌が腱鞘内に入り、化膿が腱鞘に及んだものとがあります。

五十肩(肩関節周囲炎)

五十肩は、中高年(40~50歳)に多く、肩が痛み、腕が上がらなくなるなどの肩関節の障害が出る病気です。肩の痛みと運動に障害があって、特定の原因のないものを五十肩と呼んでいます。肩関節周囲組織の炎症によるもので「肩関節周囲炎」ともいわれています。
原因は、肩周辺の筋肉や腱に年齢的な変化による摩擦や変性が生じることで、そこから痛みや炎症が始まります。
さらに痛みが続き強くなると、肩関節が思うように動かせなくなります。痛みがもっとひどくなると、ますます肩関節が動かしにくい状態になり、こうした悪循環が炎症と病変部を広げて、関節内外に癒着(ゆちゃく)を起こしてしまうこともあります。

リハビリテーション科

リハビリテーション

リハビリテーション科とは、神経、筋、骨格の異常にもとづく運動機能障害者や心血管系の障害からの回復促進やがん症例における機能回復など幅広い対象に対して、医学的治療や治療的訓練を実施する診療科です。
脳卒中後片麻痺(半身麻痺)、頭部外傷後遺症、脊髄損傷、神経筋疾患、末梢神経障害、関節リウマチなどの骨関節疾患、慢性腰痛、四肢奇形または切断、脳性麻痺、小児神経疾患、急性心筋梗塞、慢性呼吸不全などから、再び社会生活ができるように運動能力を取り戻すことを目的とした治療を行います。
治療方法としては、運動療法、温熱・牽引・電気刺激などの物理療法、作業療法(日常生活訓練など)、言語療法、装具療法、義肢作製、薬物療法や、最近ではロボットを用いる試みもあります。